2014年9月28日日曜日

「ピラカンサスさんと,椋鳥たち」 ショートショート





そろそろ、ピラカンサスの実が赤く色づき始めた。


彼女は、生き生きと小鳥たちを呼び寄せる。


「さあ、みんな来てちょうだい。私の子供達を,遠くへ運んでおくれ」


椋鳥たちは、彼女のおおらかな腕に止まり、赤い実を食べる。


おおらかで,優しくてそして、少し厳しいピラカンサスさん。


人間が触ると,とげとげしくなるんだ。


「嫌よ。大嫌い」


とげとげしく人間を拒絶して,鳥を呼ぶんだね。


寂しいなあ。


「まあね」


子銀君は、一つ大きな伸びをすると,大あくび。


ピラカンサスさんのそばから離れた。


鳥を見つめるのに少々、お疲れモード。